トラブルを回避するための原状回復作業の流れとは?

トラブルを回避するための原状回復作業の流れとは?

新しい入居者を受け入れるため空き部屋の原状回復は必要不可欠になります。その一方で原状回復に際し、個人で管理している大家さんのなかにはトラブルに発展してしまうケースもあるのです。本記事ではトラブルを回避する原状回復作業の流れについて紹介します。

原状回復の手順

原状回復がどのような手順でおこなわれるのか、基本的な手順を追って紹介していきます。

修繕箇所の確認

退去日が決まった段階で、入居者側に立会いをしてもらい修繕箇所などの確認をおこないます。この時借りる前に発生していた傷と借りた後に発生した傷を確認しましょう。明らかに破損している箇所は借主が負担をすることになります。

その一方で、耐用年数による劣化は借主では貸主の負担になることを覚えておきましょう。どちらが負担するかを明確にしておきませんと、退去後にトラブルになってしまうことがあるので注意が必要です。

業者依頼

入居者を受け入れるために修繕箇所が確定した段階で業者に依頼するようにしましょう。業者のなかには多くの案件を抱えているためすぐに対応ができない業者もあります。業者の原状回復が遅れると入居者の入居が遅くなるだけでなく、空室の下見もマイナスイメージになってしまうので注意が必要です。作業日と費用をしっかりと決めて依頼をするようにしてください。

作業完了

業者の作業が完了したら、本当に問題ないか再度確認するようにしましょう。空室がきれいな状態に戻った段階から内覧が可能になります。すでに入居者が決まっている場合は、原状回復作業が完了した段階で一度部屋の中を確認してもらいましょう。

敷金の返却

敷金を預かっている場合は、敷金から原状回復に必要になった費用を充て、余った費用を借主に返却するようにしましょう。一方で契約内容によっては借主に原状回復費用を請求するケースもあります。敷金の扱い方によって、原状回復の費用の使用方法が異なるので注意するようにしてください。

よくあるトラブル

原状回復を正しい手順でおこなえば、退去後1~2週間で借りる前の状態に戻すことができ、新たな入居者を受け入れることが可能になります。しかし、その一方で原状回復に関するトラブルも多くあります。このようなトラブルを回避するために、どのようなトラブルが存在しているのかある程度把握しておくようにしてください。

業者への発注トラブル

原状回復業者を決めていない大家さんのなかには、業者への依頼でトラブルに発展してしまうことがあります。とくに床のクリーニングやクロスの張り替えなど、いい加減な作業をしてしまう業者もあるのです。

このような業者に原状回復を依頼しますと、新たな借主とトラブルに発展してしまうだけでなく、物件の評判が落ちてしまう可能性が高くなります。このような事態を回避するために、業者への発注は慎重におこなうようにしましょう。

価格が安い業者を依頼することも大切ですが、物件の信用を落とさないような業者を選定するように心がけましょう。

入居者との立会いトラブル

業者との依頼に次いで多いトラブルが、入居者との立会いトラブルです。原状回復の箇所によってはどちらが負担するかでトラブルに発展してしまうこともあります。

このような状況になる原因として、契約書に明記されていない事項があるだけでなく、管理者側の認識不足も考えられます。このようなトラブルに発展しないよう、契約書をしっかりと確認し、お互いの合意が取れるような内容で検討するよう心がけてください。

トラブルを回避するために必要なこと

このようなトラブルを回避するために、大家さんはどのようなことに気をつければよいのでしょうか。気をつけるべきポイントをいくつか紹介していきましょう。

複数業者に依頼をする

良い業者を選定するためには、1社に依頼をするのではなく複数業者に見積もりを依頼してから判断するようにしてください。

複数業者に見積もりを依頼することで、業者の提示していた相場が正当性のあるものかを判断することが可能です。依頼を決めている業者がある方でも、依頼前に別の業者に費用の見積もりを提出してもらったうえで判断するようにしてください。

仲介業者を利用する

入居者との立会いでは、どのような対策をしてもトラブルに発展してしまう恐れがあります。このような事態を避けるために、原状回復の費用を公正に提示する仲介業者を利用する方法があります。

仲介業者を利用するメリットは、第三者が物件の状態を確認し、適切な費用を提出するためトラブルを回避できるのです。さらに、さまざまな現場を経験していますので、原状回復費用を正しい価格で提示することも可能となり、入居者側としても安心して立会いができます。

立会いでのトラブルを回避するために仲介業者の利用も検討しましょう。

まとめ

原状回復作業は、空室を新たな入居者へ引き渡すための大切な作業になり大家さんの責任でもあります。トラブルを回避するために、本記事で紹介したポイントに注意して原状回復作業をおこないましょう。

「空室・空き家再生LAB」では、大家さんに代わり、利用者に向けて原状回復作業の連絡や、業者への連絡をおこなっております。大家さんのなかで原状回復作業に不安を感じる方はぜひ当社のサービスをご利用ください。

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