立ち退きを行う前にチェックしておきたい契約書のポイントは?

立ち退きを行う前にチェックしておきたい契約書のポイントは?

契約書をめぐるトラブルは、立ち退きを行う際にも起きています。トラブルにしないためにも、契約書はしっかりとチェックする必要があります。

しかし、契約書は難しいことが多く、よく読まない方もいらっしゃるかもしれません。どんなことをチェックしていないとトラブルになるのかを知っているだけでも、ずいぶんと安心できる立ち退きを行うことができるでしょう。

最低限チェックしておきたい契約書のポイントについてご紹介します。大家さん、オーナー様はぜひチェックしておいてください。

契約書の確認で重要なポイント

解約予告期間、違約金は必ずチェックしてから立ち退きを進めるようにしましょう。こちらをチェックしていないと、後々トラブルになる可能性があります。チェック項目そのものは多くないので、以下の箇所は必ずチェックしておきましょう。

解約予告期間などをチェック

契約書を確認すると、立ち退きについても、細かい規定を設けていることがわかります。

  • 通知は書面により行うのか
  • 退去予定のいつまでに予告しなければいけないのか

立ち退きの際は、「解約予告期間を知っている」ことで、トラブルが起きない立ち退きが可能となります。こちらを正確に把握していない場合、計画的に立ち退きすることが難しくなるので注意してください。

違約金もチェックする

契約書には、違約金に関する規約も設けられているので、解約予告期間とあわせてチェックするようにしましょう。

  • 違約金を確認する
  • 損害賠償責任を確認する
  • フリーレント期間を確認する

立ち退きになってしまうケースの中には、「契約違反」によるものも含まれます。このようなケースでは、損害賠償責任が発生するので注意してください。

フリーレント期間は、「契約期間満了をせずに契約解除する」ケースが問題となります。そのため、フリーレント期間を守らない対応をとられると、損害賠償責任が発生することが契約書に明記されているのです。

そのほかのチェックポイント

解約予告期間、違約金のチェックが完了した後は、契約解除に進みます。こちらを終えると、立ち退きを進められます。そのため、契約解除の対応について問題があると、立ち退きの際にトラブルが起きてしまう可能性があるのです。

契約解除をチェック

契約解除とは、契約を完全に終わらせている状態を意味します。こちらを終えていない場合は、契約が続いている扱いになるので注意してください。

確実に契約解除を行うためには、次のような項目をクリアして立ち退きを進めないといけません。

  • 解約予告期間内の予告
  • 違約金、損害賠償責任の確認
  • 原状回復
  • 保証金の確認

原状回復をチェック

原状回復とは、「賃貸物件を借りた時の状態に戻す」ことをいいます。立ち退きを進める際に行っていないといけないため、日を改めて原状回復をすることは難しいでしょう。

また、借りている側が工事業者を選定できると、定まっているわけではありません。契約前にこちらをチェックしていないと、後々になって金銭トラブルが発生することがあります。ちなみに、工事にかかる費用は「借主が負担する」となっています。

ですがこちらは、あくまでも原則として借主が負担するだけなので、賃貸物件によっては、貸主側も負担するケースもあります。原状回復については、ほかの契約前のチェックポイントよりリスクが大きいので注意してください。

たとえば、壁紙が汚れている、トイレなどが汚れているケースであっても、10万円以上のお金が動くことはあります。原状回復は安くすむことが多いといわれていますが、住む人によって状況が大きく異なるので、安くすむと決めつけないほうがいいでしょう。

保証金をチェック

基本的に、立ち退き後は「保証金の返還に応じる」仕組みになっています。つまり、保証金の返還がないケースは稀なのです。

ですが、「すぐに保証金の返還に応じる」わけではないので注意してください。契約書を確認するとわかりますが、「明け渡し(立ち退き)が完了してから数ヶ月後」に、保証金の返還も行うようになっています。

こちらを知らずにいると、「保証金はいつ返還されるのか」ということで、悩みのタネが増えてしまうことになるのです。状況によっては、保証金を移転費用に回す人もいます。

ですが、このような計画がスムーズに進むかどうかは、事前に契約書を確認しているかどうかが重要となるのです。

まとめ

しっかりと契約書を確認していないと、後になって「こんなはずではなかった」と後悔することになります。チェックしたほうがいいポイントは、解約予告期間・違約金(損害賠償責任)・原状回復・保証金の4つです。

これらを先にチェックしているだけでも、安全に賃貸物件を活用できるようになるでしょう。また、これらのチェックが難しいと感じる場合は、「空室・空き家再生LAB」にご相談ください。

空室・空き家再生LABでは、立ち退きの際の対応が充実しています。ほかにも、原状回復を進める際に対応しないといけない業者への連絡についても、空室・空き家再生LABでは、代理で対応することが可能です。

さまざまなサービスが充実しているのも、空室・空き家再生LABの強みです。空き家を再生して活用したいというお悩みをお持ちの方は、まずは一度ご相談ください。

  • 依頼の流れ
  • オーナー様からよくいただく質問